国を憂う古の組織は、現世に甦りし亡霊か──第二次大戦末期に結成された過激派組織「千仞の獅子」の幹部・緋垣刀吉郎が何者かの手引きで拘置所から脱走。自らを「桜剪会」と名乗り、警察に宣戦布告、化学兵器テロを予告する。国会議員は惨殺され、捜査員も深手を負う…。黒湖は組織のアジトを突き止める為、地下格闘チャンピオン・錆浦蘭の元へ。知り得た情報から、今まで出会ってきた人々を総動員し、アジトの場所を割り出すが、テロは静かに実行され…。